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執筆者の写真Yoshimi Kondo

PGA Championship 2019予選会 その1

更新日:2019年3月25日



今日は伊勢カントリークラブで開催されている

PGA Championship 2019の一次予選に来ています。


昨日の練習ラウンドでは朝方までの雨と一日中、

止まなかった強風とは打って変わっての素晴らしい天気に恵まれ、

選手にとっては言い訳のできないコンディションになりました。



長年、ツアープロとして活躍しているプロほど、

多くの経験を重ねたことがプラスになり、

またマイナスになることもあります。


私は毎回、同行するたびにそのことを感じます。


例えば、プラスになることとは、「バリエーションの豊富さ」です。

どんな局面でも「こんな打ち方をすれば回避できる」

「ここはこのクラブを使えば乗り越える」

「いつもと違う風向きなら、ここを狙えばいい」など瞬時に判断できる。


「なんだ、それくらいゴルフをする人なら誰でも分かる」と言う方、


ぜひ試合を見に来てください!ツアープロにしかできない

0コンマ何秒の世界を直に体感してください。ワクワクしますよ。



これは書籍では書き表わせることのできない

経験という大きな引き出しがあるから出来ることです。



逆にマイナス面は多くの経験があるがゆえに、

そのシーン(コース)での失敗もあり、

気持ちで身体をストップさせるところがあります。


以前の失敗を考えまいと思えば思うほど考えてしまうのは人間の本能であり、

自分を防御するための知性のため、

経験で培った多くの引き出しの中に見たくない写真が

入っていることに気付いてしまい、中途半端に引き出しを閉じてしまうところです。



私の仕事はそんな、見たくない写真を整理することです。



単にその写真を破り捨てることは意図も簡単なことですが、

それをするとその選手の経験を否定することになり、

モチベーションを下げてしまうので「以前はこんなことがあったね。


けど、今のあなたはあの時よりさらにトレーニングを積み重ねて、

年齢やトレーニング量の低下で落ちてしまう筋力や体力をしっかり身につけ、

肩甲骨等の柔軟性も得たからそれをここで実践できるね」と

今の評価をアピールしながら実力という引き出しを引いてあげる。


その時の引き出しに入っている古い写真は引き出しから取り出して、

思い出としてアルバムに保管する。これが私でしかできない仕事と思っています。



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